『フィクサー』*5

ジョージ・クルーニー主演でティルダ・スウィントントム・ウィルキンソンシドニー・ポラック等が脇を固める配役。脚本監督がトニー・ギルロイスティーブン・ソダーバーグも絡んでいるみたい。アカデミー賞ゴールデングローブ賞のノミネートも多数。
元地方検事補から弁護士事務所に引き抜かれ、様々なトラブルを訴訟を起こされる前に片付ける"フィクサー"マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)。彼の元に薬害訴訟で製薬会社の秘密を知ってしまった同僚の担当弁護士が良心に耐え兼ねて暴露をする様だと依頼が舞い込む所から事件は始まる。
この映画のキモは、マイケルは必ずも正義の人ではなく、相手の製薬会社側の法務担当のカレン(ティルダ・スウィントン)も悪ではない。その迷いがスゴく良い。それ所か真実を掴みながらも、自らの生活と保身の為に同僚の死をも目を瞑る様なキャラクタを心変わりさせ、それを明らかにするラストの素晴らしさ。同様にカレンのキャラクタをきっちり表現したティルダ・スウィントン。この二人がスゴく良い。
脚本もかなり良いんだけど、製薬会社の汚れ仕事を担当してる二人の仕事っぷりが少々マヌケで、そこだけが残念だ。が、そうじゃないとこの物語が成立しないのも確かだ。
ドラマとしてかなり良いと思うな。