『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』

滝本竜彦の同名小説ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ*1の映画化。出演は市原隼人関めぐみ等々。
原作に感じられた若者故の鬱屈した感情がかなり薄まってしまい、美少女がワイヤーアクションで飛び回るだけの映画になってしまったが、これはこれで。なんというか"バカ"で良い。
ただ、オープニングの時代劇風の演出を観た瞬間に「これは踏んだ」と思った。全編を通して、イロイロ小細工というかCGによる演出が多数あるんだけど、どれもこれも中途半端。能登との対比の決着をつけるバイクシーンの薔薇はやり過ぎかと思う。何か元ネタがありそうな気もするけど。そういった滑りが随所にあるからか、映画に入り込めず冷める。
まあ、原作と別物と思えば良いかな。
友人役の浅利陽介はナカナカ味があって良かった。先生役に板尾が出てて、何かやってくれるんじゃないかと期待していたんだけど、何も無かった。

*1:ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)