「ブラック・スワン」 *1

ナタリー・ポートマンが各賞をとった映画。でも、それ以上にトレーラーが格好良すぎる。

  • 話の構造としては、チェーホフの「桜の園」を演じる「桜の園」的なモノを連想していたのだけど、そう見せ掛けておいて「桜の園」そのものだったという感じか。
  • ナタリー・ポートマンがスゴいな。ベースは気弱な感じなんだけど、鏡に映る姿や黒鳥の躍りやバーのシーン。挟まれる様々なシーンで非常に多くの表情というか側面を見せる。「ナタリー・ポートマンの全て」という言葉が脳裏に浮かんだ。
    • 一番印象的だったのは、黒鳥の化粧で泣いている中、次の白鳥の化粧をする所。白粉で目の下を右、左と塗っていくと、右、左と順に顔が泣き顔から舞台の顔に変わっていく様。
    • SFXというか特殊効果は、一部やり過ぎな気がしないでもない。鳥の逆関節や、首が伸びる所とか。でも、息にあわせて鳥肌が全身を覆う所とかゾクッとする。
  • ホラー的な要素をみせる母親役や、舞台監督?の元彼女役のウィノナ・ライダー等々、怪演をみせる脇も素晴らしい。つか、ウィノナ・ライダーキチガイ役が板につきすぎな。
  • 色々あるけど、ナタリー・ポートマンすげぇで全て終わっちゃう感じではある。