『アルマズ・プロジェクト』*5

ロシアが闇に葬った宇宙計画「アルマズ・プロジェクト」の真相に迫った衝撃作。という触れ込みの偽ドキュメンタリー。大気圏突入して空中爆散した極秘宇宙ステーションのブラックボックスを民間人が拾って、そこに残された映像を公開するという何処から突っ込んでいいんだかという設定から始まる。
まあ、見始めると金無いよなぁって感じが至る所に見受けられたり、設定の練りこみ足りないよ、ここ!っていう所ばかりに目が行ってしまうが、ソユーズとのドッキング部の無重力っぽさや、重力区画での宇宙ステーションの様子は結構ミールとかの様子に良く似てる。そこだけは頑張ってると思いたい。でも、何で重力区画でわざわざ蚕の実験しなきゃならんのだ?文字しか映さない低解像度のモニターがバグって映す映像が何故か高解像度だったりと、イロイロダメすぎる。極めつけはモニタに緑の文字で0と1の羅列で流れていくのがわかるようなスピードで42ギガバイトのデータって何時間掛かるんでしょうか。その途中で電源落ちたりしてるのにね!
手持ち+ノイズ→フィクションっぽいっていうのは、いくらなんでももう通用しないでしょ。ノイズの中に細切れの映像を重ねてサブリミナルっぽいのも見てて飽きる。あと、ロシアの固定カメラのデータだけでなく、欧州のESAの手持ちカメラの映像までブラックボックスに入っているっていうのは、流石に無理があると思いませんか。
ラストに、もっと知りたければ、http://www.blackboxtruth.com/ を見ろとかあるけど……。
まあ、これを予備知識無くて観て、信じるような人間は流石にちょっと考えたほうがいいと思う。