『スラムドッグ$ミリオネア』*1

インド人作家のヴィカス・スワラップの小説『ぼくと1ルピーの神様』を『トレインスポッティング』とかのダニー・ボイルが映画化。世界各国の映画賞をイロイロ受賞しまくった。wikipediaの情報*1を見てみると、その量に少し驚く。
こういうアカデミー賞で話題になった作品の例に漏れず、いつもは三割座席が埋まれば良い千葉の映画館だが、六割以上埋まっているように見えた。でも、比較的年齢層は高めだったかな?
物語は、ムンバイのスラムで育ったジャマールは、クイズ番組『コウン・バネーガー・カロールパティ』日本で言う『クイズ$ミリオネア』に出演する。そこでスラム出身で無学なハズのジャマールが、数々の問題を正解していき、ついに最後の1問まで正解した為に不正の疑いがかけられ、警察に連行されてしまう。そこでクイズ番組を見ながらの尋問を交えて彼が生い立ちを語る。メインはそれだけ。なんだが、スラムの映像、そこで流れるBGM、生き生きとした子役の笑顔、全てがスゴイ。中でも鮮やかな洗濯場の色彩。半ば斜に構えて観てたけど、あっという間に画面に引き込まれた。走り回る子供に『トレインスポッティング』のユアン・マクレガーとか『28日後…』の全力で駆け抜けるゾンビが少し脳裏を過ぎったが。
ラスト近くになってきて、あれよあれよという間にハッピーエンド一直線で正直どうかと思ったが、エンディングのダンスで全てが繋がる。イギリス映画だけど要するにこれはインド映画という事ですか。つか、ダンスシーンが始まった瞬間に立ち上がるお客が結構いて、それは違うんじゃない?と思ったりも。
アカデミー賞受賞作という事で観た人とかの中には、面白くないという人が結構居そうだな、