『ヤッターマン』

云わずと知れたタイムボカンシリーズ一つ。タイムボカンシリーズからは初の実写化になるのかな?タツノコプロダクション原作の実写化は過去に『新造人間キャシャーン』と『マッハGoGoGo』があるが、これらは大幅な解釈の変更が付け加えられ別物だけど、これは結構忠実に作ってあるように思える。
監督は、三池崇史

で、オモッチャマは、たかはし智秋ドクロベエは、滝口順平。ナレーションに山寺宏一小原乃梨子たてかべ和也が、寿司屋の客で出ている。八奈見乗児が居ないが、タツノコプロ顧問の笹川ひろしが出ているみたい。映画オリジナルキャラクタで、岡本杏理阿部サダヲ
まあ、ドロンジョ深田恭子は無いだろとか、福田沙紀の映像が無茶苦茶修正されていたりと、事前にいろんな意味で話題になったりした。実際私も、ドロンジョには杉本彩だろと思ってた。
で、観た。大体、客席はジャニ:子供:大きなお友達=5:4:1ぐらいだった。
えーっと、アタマオカシイ。頭おかしいじゃなく、半角カナのアタマオカシイ。つか、子供向けに作る気殆ど無いだろ!と思った。
まず、主演は櫻井翔じゃない。どう見ても深田恭子。つか、ドロンジョ様の初恋物語になってる。それはどうかと思ったりもするけど、これが面白い。だからこそ、深田恭子ドロンジョ様で、杉本彩みたいな色気過剰の感じはダメなんだな。
ヤッターワンヤッターキングの登場は、新橋駅前から飛び出てきたり面白い。が、そんなモノは枝葉末節。ビックリドッキリメカのアリに身体中の至る所を噛まれて悶えている敵女性型メカに興奮して鼻血流したり抱きついたり最終的にはキスしながら爆発に巻き込まれたりと、それは子供が観ても大丈夫なのか?とかイロイロ。
ラストで、岡本杏理が、ヤッターマン二号の事を、「二号さん」と呼ぶのを、「さんは要らないから」と修正
するのは、明らかに狙いすぎ。つか、子供連れのお父さん達が後から説明しにくい話やなーとか。
そんな感じに無茶苦茶すぎる。バカすぎて楽しいわ。B級を求めてB級がキチンと出てきて凄く嬉しかった。ジャニ系のアイドル映画になってなくて、大変満足。
あとは個別に。

ドロンジョ

確かに、序盤はなんか太くない、イロイロと。と思ったりしたが、ストーリー展開的には、少女が無理をしている雰囲気が必要なのか?とも思ったが、やたらと胸を強調してる。と思ったら、ウエストラインをCGで絞る事無く、寝転がってる時とか倒れている時の太もも腰回りとか強調してない?声に関しては途中で慣れてきたな、と思ったところに小原乃梨子が出てきてしまい、最後まで慣れなかった。でも、やっぱり色気が足りない気がする。体当たり演技であることは確実だけど。

ボヤッキー

この生瀬勝久はかなりハマリ役かも。格闘シーンとかそれはボヤッキーの役じゃないだろとか思ったりもするが、ドロンジョに心酔していて、ヤッターマン一号に心惹かれるドロンジョをもどかしく思う反面、ヤッターマン一号にフラれるとその悲しみのために怒りをあらわにしたりと、ナカナカ美味しい所を持ってゆく。「ポチッとな」とか「全国の女子高生の皆さん〜」とかの定型句も違和感無し。

トンズラー

これは無いな。確かに子供向けのお笑いを担当しているんだろうが、最後までトンズラーじゃない。

ヤッターマン一号

確か主人公のはずだよね。超空気。キスシーンで、周囲のジャニヲタな人達の小さな悲鳴が聞こえたけど、そんなもんなんだーとか思ったぐらい。

ヤッターマン二号

全編通して、超CG。つか、ある意味それは正しいのかもしれない。

岡本杏理

鼻血担当。

阿部サダヲ

インディージョーンズもどきやらとりつかれたりと美味しい。

オモッチャマ

サイコロのはずが、四の面が二つあったように思えるんだけど……。