『ヘルボーイ 2 ゴールデン・アーミー』*3

パンズ・ラビリンス』で有名になってしまったが、前作同様ギレルモ・デル・トロが監督で同名のアメコミ映画化第二弾。原作は未読だが、前作の映画*1は一応観てる状態で観た。
序盤、子供時代のヘルボーイ*2に読み聞かせる御伽語が今回の物語のバックボーンになるわけだが、そのパペットが非常に良い。それで物語に引き込まれた。この辺りで前作のナチス絡みではなくなったり少し設定が違ってくる。
が、相変わらず、猫と葉巻とビールを愛するヘルボーイ*3の日常が内輪ネタにならないギリギリのラインで凄く面白い。リズの気持ちを全然汲めない部分とか面白すぎる。それがあって真面目な新キャラのヨハン・クラウスとの食い違いが生きてくる。
エルフの王子様とお姫様の物語はあーそーですか的なありがちなパターンなんだが、伸縮自在な槍を持つ王子の格闘シーンがもろカンフー。それのギャップがなんともいえない面白さ。だって筋骨隆々のエルフが棒術+カンフーでしょ。違和感があって当然なんだけど、意外にハマる。
パンズ・ラビリンス』で有名になったからか、フォンタジックな映像がかなり綺麗。トロールのマーケットの雑多な雰囲気やゴールデン・アーミーのいる処とか観ていて飽きない映像がゾクゾク。
年明け一発目としてみていて飽きない良い物が観れた。良かった。ストーリーは、コテコテなんで、それはそれ。まあアメコミだし。

*1:ヘルボーイ [Blu-ray]

*2:これがあんなおっさんになってしまうのかとちょいギャップが激しいですが。

*3:ロン・パールマン