『アンダーカヴァー』*4

ジェームズ・グレイ監督、主演、ホアキン・フェニックス、兄にマーク・ウォールバーグ、ヒロインにエヴァ・メンデス等々。1980年台後半のNYが舞台で、警察一家に生まれながらもマフィア系列のでかいバーの経営を任されるまでになったボビー・グリーン(ホアキン・フェニックス)。傍らにはプエルトリカンでバンギュッボンって感じに出るところが出て引っ込む所は引っ込んでるエヴァ・メンデス。そんな中、ロシアンマフィアが麻薬と共に進出。それを取り締まろうとした兄マーク・ウォールバーグが撃たれる。一命は取り留めるが……、っていう展開で、ホアキン・フェニックスが警察権力に味方するという風になると、それは『ゴッドファーザー』だろ。あと、邦題の『アンダーカヴァー』はあまりにも見当違いなタイトル。潜入捜査はホンの一瞬で、全体としては家族の兄弟の問題がメイン。それらに没頭出来ないと、当てが外れるかも。つか、原題は1980年代にNY市警犯罪捜査班で使われていた標語らしい。それを知らないと、意味がわからないというのもあるか。
見所としては、事態が進行するにしたがって憔悴してゆくホアキン・フェニックスの演技が素晴らしい。あとは……。
アメリカでの公開が『アメリカンギャングスター』とほぼ同時期らしいが、これは負けるわな。