『ラブファイト』

大沢たかお初プロデュース作品ということだが、林遣都北乃きいのダブル主演で吹き替え無しのアクションが売りなのかな?原作はまきのえり『ラブファイト 聖母少女』*1ということだが、未読。予告を見る限り、北乃きいのハイキックがやたらと綺麗な訳だが。
原作未読だけど、ライトノベルにありがちな親世代の不在とか生活感の無さとかが少し酷い。映画で時間が無くて描かれなかったとしても、この端折り方は無いよなーと思う。大沢たかお桜井幸子の関係と、林遣都北乃きいとの関係を対比しようにも、少し無理がある。シナリオの問題かな?
で、メインのボクシングシーンですが、意外に頑張ってる。林遣都のジャブとかストレートとか目を覆いたくなる部分は多々あるが、北乃きいのトレーニングシーンやボクシングシーンの動きがナカナカ面白い。ちっこくて寸足らずな身体がちょこまか動く様は観ていて気持ち良いモノがある。また、ボクシングではないが、セーラー服でハイキックをするシーンがいくつかあるが、スカートを綺麗に浮き上がらせて自分の頭のよりも10数cm上の頭を刈り取る様は爽快。といっても、キックボクシングや空手の蹴りとも違って、バレエで踊っているかのようだ。
北乃きいが、『幸せな食卓』とかの静かな演技ではなく、アクションも出来るという実績を残したという点に於いてこの映画は意味があるんじゃないかな。それ以上の何者でもない。