『ハロウィン』*3
三十年前に『13日の金曜日』とか『エルム街の悪夢』等々の殺人鬼ホラーというかスプラッタというジャンルを確立したジョン・カーペンターの『ハロウィン』を、ロブ・ゾンビがリメイク。『ハロウィン』といえばブギーマンなんだが、最近では『ブラックラグーン』でレヴィがチンピラ相手に「ブギーマンに食われるぞ!」といったのが、特定の人には理解しやすいだろう。
/* そういえばレヴィは、映画のブギーマンを指してたのか、英語圏で伝わる話の方なのかどちらだったんだろう。 */
で、イマイチ自分も全部憶えてないので書き出すと、
製作年 | タイトル | 監督 |
1978 | 『ハロウィン』 | ジョン・カーペンター |
1981 | 『ブギーマン』 | リック・ローゼンタール |
1982 | 『ハロウィン 3』 | トミー・リー・ウォーレス |
1988 | 『ハロウィン 4/ブギーマン復活』 | ドワイト・H・リトル |
1989 | 『ハロウィン 5/ブギーマン逆襲』 | ドミニク・オセニン=ジラール |
1995 | 『ハロウィン 6/最後の戦い』 | ジョー・チャペル |
1998 | 『ハロウィンH20』 | スティーヴ・マイナー |
2002 | 『ハロウィン レザレクション』 | リック・ローゼンタール |
2008 | 『ハロウィン』 | ロブ・ゾンビ |
という具合になり、今回は結構忠実なリメイクである。が、多少『ハロウィン』シリーズの要素を少し取り入れてるのかな。ジョン・カーペンターのオリジナルは、少し幻想的にハロウィンの夜に起きる惨劇を描いていたと思うのだが、今回のロブ・ゾンビ版は、やたらと現実味を帯びたマイケル・マイヤーズそのものを描いていた様に思える。スコーンと突き抜けた虚無感と闇の中に湧き出す殺意とそれからなされる圧倒的な破壊。面白かった。
一作目でローリー・ストロードを演じたジェイミー・リー・カーティスは絶叫クィーンとして名前を売ったが、今回のスカウト・テイラー・コンプトンという人はそれほどでもない。が、惨劇が始まる前の日常での眼鏡女子姿は良い。
マイケル・マイヤーズの担当精神科医のルーミス医師にマルコム・マクダウェル。ん?『時計仕掛けのオレンジ』でイカレたアレックスを演じた人が精神科医ですか。気付いてニヤリとしてしまった。
少年マイケル・マイヤーズと青年マイケル・マイヤーズの目は凄く良い。子供の頃の大きすぎるマスクや、17年間放置したマスクの荒れ具合とか凄く良い。
まあ、好きな人しか観ないんだろうな。