『おくりびと』

主演の本木雅弘青木新門著『納棺夫日記』と言う本に感銘を受けて、それを元に映画化という事らしい。監督は滝田洋二郎。出演は広末涼子山崎努、余貴美子吉行和子笹野高史他。音楽は久石譲。第32回モントリオール世界映画祭グランプリ授賞作。で、賞をとったからか、先週は無茶苦茶混んでたからスルーしたのだが、今週もまだまだ混んでた。
ストーリーは至極単純だし、感動の嵐という感じでも無い。日本人的な死生感とかイロイロテーマはあるのかも知れないが、多種多様な遺体を棺に納める様々な手順を丁寧に描く事により見えてくる人間模様がメインなんだろうな。
主演の本木雅弘広末涼子は結構良い演技してるんだが、社長の山崎努や事務の余貴美子、銭湯の常連客の笹野高史が素晴らし過ぎる。中でも山崎努だ。本木雅弘に納棺の儀式を教える為に目の前でやってみせる仕草が何かやたらとセクシー。遺体に化粧を施す絵はスゴく艶っぽい。また口癖なのか「困った事に旨いんだよなー」と言うのが可愛い。
賞が妥当かどうかは知らないが、私は観て損は無かった。身の回りの人を亡くした事があるかどうかが、分かれ目になるかも知れないかな。