『ダークナイト』*4

バットマンシリーズ最新作。主演はクリスチャン・ベールということだが、ジョーカー役のヒース・レジャーが素晴らしすぎる。これが遺作になってしまったが、この演技の為に何かと契約したんじゃないかと思えるほどだ。他には、凄腕新任地方検事ハービー・デントにとしてアーロン・エッカート。他は以前から変わらずに、恋人のレイチェルにマギー・ギレンホールバットマンに協力する警官にゲイリー・オールドマン、忠実な執事アルフレッドに、マイケル・ケイン、優秀なメカニックフォックスとして、モーガン・フリーマン
バットマンシリーズと言えば、バットモービルを筆頭に様々な小道具が面白いのだが、今作も事故って動けなくなったバットモービルから稼動部分をバイクとして残してパージする所なんて、過去のシリーズから考えれば無茶苦茶カッコいいんだけど、もうかすむかすむ。ジョーカーの笑い声が全てを塗りつぶす。高潔な新人地方検事が憎悪により悪に落ちてしまうというシナリオ、自分の存在が多くの人を危険にさらすと思いつめるバットマンゴッサムシティを混沌の渦に落とし込むのが目的のジョーカー。三者が絡み合うんだけど、そのシナリオを書いてるのが、ジョーカー一人。一人の狂人が街の全てを混沌に闇に染めてしまう。
これほど素晴らしい"悪"はそうない。突き抜けてる。最大級の賛辞として第一部のDIOや第四部の吉良吉影以上に惚れる。観ないという選択肢はありえないな。