『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』*2

どうしても観たくて最終日のレイトショーというギリギリなタイミングでようやく観た。半分ぐらい席が埋まっていて、もっと上映期間を長くすれば良いのにと思いながら。
監督:バーバラ・リーボヴィッツ、出演:アニー・リーボヴィッツ オノ・ヨーコ デミ・ムーア キルスティン・ダンスト ジョージ・クルーニー パティ・スミス ミック・ジャガー ミハイル・バリシニコフ等々多くの有名人達。つか、全員書いたらスパム系のダイアリーとなんら変わらない程の人々。
監督は実の妹。出演は彼女が写してきた数多くの有名人達がインタビューに答えたり撮影風景そのままだったり。
彼女が如何に写真の道を選び、ポートレートに進んだかが克明に描がかれてる。ストーンズのツアーに同行しドラッグにハマったり、またジョン・レノンが亡くなる数時間前に、裸のジョンがヨーコに抱きつく写真がどんな感じで撮られたとか。それが数多くの有名なポートレートと共に流れる90分。
物議を醸し出したデミー・ムーアの妊婦ヌードに関しては余り深入りしなかったが、無茶苦茶引き込まれる。以前、写真を少し囓って、私はポートレートを撮るのも撮られるのも嫌いになったのだが、その理由がハッキリわかった。
ストーリーはただの自伝的なモノだし、CGがスゴい訳でも無いが、これはスゴい。ノンフィクションというかドキュメンタリーでこんなに面白くかつ深く残るのは初めてだ。万人に薦めるモノでは無いが、観て損をするモノではない。