『チーム・バチスタの栄光』
「このミス」で大賞を採った海堂尊の『チーム・バチスタの栄光』*1の映画化。出演は、竹内結子、阿部寛、吉川晃司、佐野史郎、池内博之、田中直樹、玉山鉄二、田口浩正、井川遥等々。
原作は手術シーンの緻密さが売りの一つになっているだけあって、描写も緊張感も良い。が、それ故、主演の二人のコメディーパートが浮く。つか、ソフトボールのシーンは全く無意味だ。イラネ。よくも悪くもテレビドラマだ。
竹内結子が悪い訳では無い。術死した患者をMRIに掛けた後、震えながら廊下に崩れ落ちる所等は流石というべきか。阿部寛は何だか役が固定されてしまい、ツマらん。本人が悪い訳では無いのだろうが、『トリック』の影響下にある感じが拭えない。バチスタチームの面々は良いと思うけどね。
手術シーンに凝っている割に、執刀医の髪の毛が帽子から出ていたり、メスや鉗子を隙間無く並べたテーブルとか、物語やビジュアルの為に犠牲にしてる部分が多いのは、少々興ざめな部分もあるのは確かだ。
二時間ドラマ三回ぐらいの尺で、チームメンバー各々を掘り下げて、コメディーパート抜いて、白鳥の尋問シーンを全て作り替えたモノなら、レンタルで観ても良いかな?とは思うな。悪くないけど惜しい。
*1: