『再会の街で』*2
アダム・サンドラーとドン・チードルの二人が主演で監督はマイク・バインダーという人。9.11で家族を失い全てを捨てて殻に閉じこもってしまったチャーリーと順調な人生を過ごすアラン。大学時代のルームメイト二人がニューヨークで再会した所から物語は始まる。
過去に束縛されたチャーリーの姿に目が釘付け。喪失感と一言で片付けられない程の深い悲しみがブルース・スプリングスティーンやザ・フー等々70年代80年代の音楽と共に流れる。一人閉じこもって『ワンダと巨像』*1を延々とプレイしている姿も何だか象徴的。そんな経緯を辿ってのクライマックスの義理の両親に対しての告白はズシリとくる。
一方チャーリーにリズムを狂わされるアダム。やたら綺麗なんだけどちょいオカシイ患者とかがコメディーパートなのかと思ったら、意外な展開でちょいびっくり。
原付スケボーの二人乗りでニューヨークの街中を走り回る姿や自宅のドラムセットを叩く姿、『ワンダと巨像』をやりこむ姿等々、いい歳した男が二人で遊んでいる姿が印象的な一本だな。
*1:
