『インベージョン』*5

古典SFの部類に入るジャック・フィニイの名作『盗まれた街』*1の映画化。過去『ボディ・スナッチャー』の名前で三度映画化された代物。主演にニコール・キッドマン。他はダニエル・グレイグ。監督は『es』*2ヒトラー 最後の12日間』*3のオリバー・ヒルシュピーゲル
ストーリーは原作を現代版にアレンジしたぐらいで、基本的にテンポよく進む。が、どうしても過去の映画化と比べてしまう。『ボディ・スナッチャー』の3作は政治批判の要素が切り離せない部分があった。今回もイラク北朝鮮、インドパキスタン問題等々が画面に出てくるが、さほど強く出てはこない。主人公キャロルの周囲以外はサクサクというか淡々と進んでゆくからだろうか?
面白い事は面白いんだけど、あと一歩何か足りない感じがする。

*1:盗まれた街 (ハヤカワ文庫 SF 333)

*2:es[エス] [DVD]

*3:ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]