『エクスマキナ』*4

原作:士郎正宗*1 プロデュース:ジョン・ウー 監督:荒牧伸志 音楽監修:細野晴臣 音楽:HASYMO細野晴臣テイ・トウワコーネリアスrei harakamim-flo、WAGDUG FUTURISTIC UNIT、RADIQ a.k.a. Yoshihiro HANNO、AOKI takamasa太田莉菜、テクノボーイズ・パルクラフト・グリーンファンド デュナンのコスチュームの二つにMiuccia Prada、とまあ、前作*2同様というかそれ以上に音楽担当の面々がスゲェ。が、前作メインだったBoom Boom Satellitesが入って無いのと、細野監修という事で、民族音楽テイストがオリュンポスの世界と合うのかな?という心配が多少あった。
オープニングの教会での銃撃戦。デュナンがスライディングしなから2丁拳銃を撃ちまくるシーンで、「ああ、ジョン・ウーだ」と期待が高まる。途中で白い鳩が飛んだりと、結構口出したのかな?
が、シナリオが薄っぺらい。どう考えても脚本とかにシロマサが介入している様には思えない。オリュンポスとポセイドンのパワーゲームも、ファルコンの設定等々、『アップルシード』の世界観からすると、かなりズレる代物。それがかなり足を引っ張ってしまった模様。
でも、そういうモノを観る映画じゃない。映像と音楽を如何にかっこよく魅せるかというモノだから、その辺りを重点的に。
プラダデザインのデュナンの衣装は浮くかな?と思ったのだが、意外にマッチしてた。実は古いSFの様にアンシンメトリなデザインだったらどうしようかと、かなり不安だったりした。まあ、ニケやアテナ、ヒトミの衣装もそれに合わせたのかも知れない。メカは基本的に前作と同じかな?だけど、ブリアレオスの指や金属繊維の筋肉のメッシュとかの細かい部分の描写は前作とは比較にならない程緻密で綺麗。前作は虹彩がキモかったんだけど、今回はまあ大丈夫。
動きも今回はアクションシーンに限らず全編モーションキャプチャーだったのかな?かなりスムーズ。ブリアレオスとデュナンがペアになっての2丁拳銃やブリアレオスとテレウスの模擬戦とかカッコ良過ぎる。
声優は、主役のデュナンを担当した小林愛以外殆ど入れ替えなのかな?ブリアレオスとテレウスの声が似ている必要性があるから替えたのか、その辺りは分からんが、アテナの声も変わったのかな?声優とかは弱いのでよくわからんのだが、なんだかイメージがブレてしまった。
ラスボスのデザインが「どうみてもギーガーです、どうもありがとうございました」的で、ブロック状のモノが空に浮かんでいるんだから崩壊時には「どうみてもラピュタです(ry」になっているのは、余りにも安直過ぎて萎えた。まあ、"Deus ex machina"のイメージなんだろうかな……。もうちょい頑張って欲しかったのも事実。
が、一番良いのは音楽。細野っぽい部分が強く出たのはエンディングだけ。他はカッコいい。
とりあえず、サントラ*3は買わなきゃな。ノベライズが出るとか出てるとか。でも、要らないかな。