『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』*5

予告では観るかどうか迷っていたのだけど、昨晩の呑みの時に「おすぎが酷評している」との情報を入手。おすぎが良いというモノはダメの確率が、おすぎがダメというモノは良い確率が非常に高い為、これはもしかしたら良いのかもしれないと思い直して、観てみる事にした。
なんちゃってドキュメント風で、全然ドキュメントじゃないのは事前に分かっていたのだが、ボラットの行動は確かにやり過ぎで滑っている雰囲気が漂う。が、これはボラットをみるのではなく、ボラットの相手をする全米各地の様々な階層の人々のリアクションの差が無茶苦茶笑える。
中でも、ハイソな家での食事の所に売春婦を連れ込んだ時の彼らの豹変ぶりは分かりやすい。が、一番強烈なのは、ボラットが友達に裏切られ、金もパスポートも盗られた極限状態でのキリスト教系の集会。政府関係者が壇上で挨拶した後、神の名を絶叫しながら連呼するホールいっぱいのアメリカ人達。宗教ネタを直球ど真ん中に投げて来るとは思わなかった。*1でも、ボラット役の人はイギリス人だから出来るのかも知れないと気付くと、途端に醒めてしまうのが残念だ。
ネタだという事が透けない限りは楽しいが、ネタという事が透けてみえてしまうと、ちょい物足りないかな。

*1:で、ふと気が付いた。もしかしたら、宗教ネタに拒絶反応があるのかな?と検索してみたら(ry