『アンダーワールド・ビギンズ』*2

アンダーワールド』『アンダーワールド・エボリューション』で語られた吸血鬼と狼男の対立の始まりを描いた作品。が、監督がレン・ワイズマンから、パトリック・タトポロスに変更。一応レン・ワイズマンは製作にかかわっているみたいだ。当然遥か昔の物語だから、主人公がケイト・ベッキンセイル演じるセリーンから、マイケル・シーン演じる狼男のルシアンに変更。ビクター役のビル・ナイは相変わらず吸血鬼。一応、ケイト・ベッキンセイルはちょこっとだけ顔を出す。
前作、前々作の話をキチンと理解してないと何故吸血鬼に使役される狼男の設定がナカナカ理解しにくいかもしれないが、それさえ理解してれば結構どろどろのメロドラマではある。但し、血みどろだけど。
そんなモノは正直どうでも良い。不死のクリーチャーがわらわらうごめく所が見所なシリーズ。今回はそれが非常に多いんだけど、CGを出来るだけ使わないという今までのスタイルを完全放棄してCGグリグリ。だけど、そのCGが妙にカクカク動く。狼男の群れは綺麗なんだけど、一匹だけのアップになると吼えてる姿があれ?って感じに。所々うーんと悩んでしまった。でも、人間の形態同士の戦いはワイヤーアクションでかなり良い感じ。その辺りは一作目二作目と同レベル。
ケイト・ベッキンセイルのスキンタイトなボディースーツがエロい部分を担当していたんだけど、今回はその辺りは殆ど無い。非常に残念。が、ソーニャとルシアンが助けた奴隷の中にいた黒人の声が妙にかっこいいし、美味しい役どころを持ってく。
全体的には少しぼやけた感じになってしまったが、多少の思い入れがある人なら観てもおかしくないかな。