『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』*2

F・スコット・フィッツジェラルド短編小説をもとに、デヴィッド・フィンチャーが映画化ということだが、原作は未読。主演はブラッド・ピットという事だが、ケイト・ブランシェットももう一つの軸になってる。他には、ティルダ・スウィントン等々。
老人の姿で生まれ、養老院に捨てたれたベンジャミン・バトン。育つにつれ若返っていく彼と年老いてゆく周囲。色々あるんだけど、凄く淡々と進むから少々退屈。車椅子から初めて立ち上がる時の細く折れそうな足とか、メイクだけでなく、全身から年老いている雰囲気が凄い。その辺りがこれを引っ張ってく。
もう一つの軸であるケイト・ブランシェットだが、こちらも成人してからの変化が色々。若返っていくブラピと対比するように年老いてゆくのだが、顔の変化は少ない。が、体型とか動きが変わっていく。それで十分時間の変化が伝わる。
途中、ベンジャミンが心奪われるティルダ・スウィントン。で、ふと気がついた。『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』の魔女。一方、ケイト・ブランシェットが『指輪』のガラドリエル。その二人が一人の男を挟んで取り合うとかニヤリとしてしまった。
良い映画だけど、退屈というのは否めないかな。