『ドラゴン・キングダム』*2

ジャッキー・チェンジェット・リーが同じ画面で闘うというだけで観ない理由が存在しない。その上アクション監督がユエン・ウーピン。どんなクズシナリオでも映像だけで観る価値は間違いない。
そんな期待度MAXな状態で観た。

  • オープニング。如意棒片手に闘う孫悟空の動きで、ジェット・リーということがすぐわかってしまう。
  • 序盤、異世界に飛ばされたジェイソン(マイケル・アンガラーノ)を守りながら酔拳で闘うルー・ヤン(ジャッキーチェン)。あーもーコメディっぽい乱戦の軽妙さは流石。
  • 第一の山場。突如現れ、如意棒を掻っ攫う旅の僧侶、ジェット・リー。それを追い、如意棒を奪い合うように闘うジャッキー・チェンジェット・リー。瞬きする間も惜しい程素晴らしい。酔拳から虎拳、鶴拳と変えながら闘うジャッキーと、蟷螂、蛇と変えながら闘うジェット・リー。この時点でDVD出たら買うこと決定。
  • ジャッキーとジェット・リーの二人で、ジェイソンを鍛える。『酔拳』だったり『少林寺への道』だったり知ってる人はニヤリとする所。
  • ある程度ジェイソンを鍛えながらの旅路。桃?の林で鞭使いと将軍の兵に襲われる。杖で闘うジャッキーと布で闘うジェット・リー。いろんな意味でわかってる人には、瞬き出来ない。つか、やはりジェット・リーの最強武器は長い布だよね。
  • あとは物語が流れるがままに闘いつづける訳だが、ストーリー上では一応の主人公なジェイソンが映像上はちょう空気。圧倒的な動きでスクリーン狭しと動き回る二人と比べるのはかわいそうだけど。
  • 惜しむべきは、エンディングがNG集になってないところ。

なんというか香港映画時代のジャッキー・チェンジェット・リーが好きな人で大体は観たよと言える人には、最高の映画です。多分神が宿ってる。
それらに対して思い入れがないと、ストーリーが弱いとか主人公空気とか言っちゃうんだろうな、きっと。