『夕凪の街 桜の国』

縁あって試写会に。こうの史代の『夕凪の街 桜の国*1の映画化。当然既読。出演は、田中麗奈麻生久美子中越典子藤村志保堺正章ら。
原作を再構成したかの様にちょい違いが大きい。つか、「夕凪の街」と「桜の国」とバッチリ区切ってしまうのはなんでかなー。年老いた旭の頑固ジジイっぷりも無いし、七波は完全に傍観者になっちゃてる。
でも、皆実パートで皆実を襲うフラッシュバックのイメージ画像がちょい卑怯かな。あれは下手なCGや特殊効果よりも効く。七波パートでの原爆資料館とか。でも、それって物語の効果じゃないよな。
いろんな所が金を出しているハズなのに、全体的に作りがチープ。遠景のバラックや夕焼け空、石を投げる河原。とってつけた感じが強い。
七割は麻生久美子な映画だ。間違っても田中麗奈ではない。原作を期待して観ると肩透かしを食らうので注意。

*1:夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)