『転校生 さよならあなた』

大林宣彦監督による尾道三部作一つ『転校生』*1のセルフリメイク。まあ『時をかける少女』のリメイク*2が大ヒットしたからかなーとイロイロ考えてしまうが、それは勘ぐり過ぎか?
舞台が尾道から長野に変わって、階段落ちから呪泉郷になったと言ってしまうと80%が終わってしまうのだが、えーっとなんだろう。車椅子で逃げ出す所は『半分の月が〜』を彷彿とさせるモノがあったな。シリアス話もコメディが滑っているとなんだかなー。
違和感が拭えなかったモノが一つある。入れ替わる前の一美のキャラクタと入れ替わった後の一夫のキャラクタが一致しない。それだから、一夫役の森田直幸のシナがキモい。そこからコメディの部分に対してもなんだか違和感が浸蝕してゆき、収まりの悪い感じになってしまった。つか、歌っちゃダメだろ。浮き過ぎだよ。
一方、一美役の蓮佛美沙子はナカナカ。歩く姿は多少やり過ぎだけど、寝込んでいる時、母親との会話とか少ない動きの時が「おっ」と記憶に残る。
要するに、2匹目の泥鰌はいなかった。

*1:転校生 [DVD]

*2:時をかける少女 通常版 [DVD]