『あるスキャンダルの覚え書き』*4

ケイト・ブランシェットに惹かれて観に行ってしまったが、『ショコラ』や『プライドと偏見』にも出ていたジュディ・デンチが主演なんだな。観る迄気が付かなかった。
ケイト・ブランシェットが30半ばで低ランクの学校の美術教師として赴任した所から話は始まるのだが、「掃き溜めに鶴」と言う言葉が真っ先に脳裏を掠める。綺麗過ぎで浮き過ぎる。で、まあ15歳の生徒と淫行をしてしまうのだが、頭の中で2chのスレ的な評価が浮かび"無罪"とかAAが浮かぶ私は2ch脳。
そんな感じに余計な事に気をとられていると、ジュディ・デンチのサイコっぽい所が徐々に表面化。それが何気なく緩やかに出て来る所がこの映画の真骨頂。気が付くと無茶苦茶怖い。ふとした日常の隣りに潜む狂気を観た。
はてなダイアリー的な煽り文句を考えるなら、"非コミュに潜む狂気が辿る末路"といった所か。
しかしだ、ケイト・ブランシェットって、こんなにエロい感じがしたっけ?『バベル』の時も確かに綺麗だったが、剥き出しの官能が強烈だな。