『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』*10

銃弾が飛び交う愛すべきB級映画。誰が主人公という訳でもなく、マフィアを裏切ったマジシャン"エース"イズラエルを巡る殺しあいの数々。展開が早く各キャラクタに関する描写も足りないぐらいでドンドン次のシーンに移り変わっていくから、人によっては全く受け付けない可能性大。
暗殺者というか殺し屋達は変態揃いで無茶苦茶。ネオナチの兄弟はチェーンソーを振り回すし、黒人女性二人組は隣りのホテルから50口径の狙撃銃でエレベータホールを破壊するし、元傭兵はFBIとエレベータ内で真正面から撃ち合う。その他の登場人物も変態揃い。オッさんがベットから起きたら女性の下着を身に着けていたり、日の丸の鉢巻きをした空手かぶれの子供等々。どちらかというと、ライトノベル的な極端なキャラクタの数々と言うと分かりやすいのかもしれない。
ストーリーは確かにあるのだが、空滑り気味。アクションシーンもそれほど目新しいモノは無い。それ故、見せ方のバカバカしさが極端に印象的。タイニータランティーノのなり損ないか。
アンディ・ガルシアとかベン・アフレックとかナカナカ良いんだけど、生かしてないかな。アリシア・キーズが唯一なのかも。
しかし、終盤の展開は続編を作る気いっぱいなのかな?