『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』

言わずと知れた名作『ジョジョの奇妙な冒険』の第一部「ファントムブラッド」の映画化。
動かない……。紙芝居……。ジョナサンがやたらマッチョ。階段を歩く時に段の途中で足が止まる。地面を滑る様に走りさるエリナ。等々山程言いたい事はあるが、一番拒絶反応が起きたのは、DIOの声。「無駄無駄ァ!」や「貧弱貧弱ゥ!」と言えば良いってモノじゃないだろ。もうちょいなんとかならなかったのかな……。
各種名セリフをちりばめつつも、第一部で忘れちゃいけないエリナがキスされた後のジョナサン対DIOの殴り合い時の「君が!泣くまで!殴るのをやめない!」が無いのは如何なモノかと。それが無いから、石仮面を使うまでが退屈な映画になってしまった。
まあ、荒木飛呂彦の絵が動画に向かないという事なのだろうが、所謂"ジョジョ立ち"と呼ばれる様なポーズが全然無い。それを思うとカプコンが第三部を2D格闘ゲーム化したが、あれは良く出来ているんだな、きっと。
インタビューで動画には興味ありませんと言ったのも納得だな。