『幸福な食卓』

瀬尾まいこの同名小説幸福な食卓*1の原作は未読。北乃きい主演。
「父さんは父さんを辞めようと思う」という台詞から始まる不思議な家庭の物語という事と思ったら、一人の少女の成長物語だった。ホントに淡々とした日常の風景「食卓」をコアにして、全然飽きない映像が繰り返される。一歩間違うと、北乃きいのアイドル映画になってしまいそうだが、上手くそれを回避している。つか、メインの6人全ての個性が感じられる映画だ。
不思議ながらも、煽らず落ち着いた物語が一転する訳だが、そこからの切なさも周囲の人達の優しさも胸が詰まるのだが、中でも今まで素っ気なかった兄の彼女が美味しい所を持っていき過ぎ。でも、良かった。
惜しむべきは、彼氏役の勝地涼が中学生高校生に見えないのが、一番のネックになっているんじゃないかな。それ以外は特に文句を付ける所が無い。
久々に映画を観て原作を読みたいと思ったな。明日買おう。