『トリスタンとイゾルデ』*7

元の戯曲は、多分『アーサー王伝説』の中の一篇として中学生の頃に読んだきりだと思う。だから、細部は全然憶えて無い。そのせいか、妙に中世のイメージがあったのだが……。
つか、トリスタンとかイゾルデと言う名前を聞くと、加速器を思い浮かべる様な人間が見に行くのは筋違いな気もしないではないが。
で、観た。
全然中世じゃないじゃん!つか、中学生時代に読んだ時の城のイメージは、ドイツの古城的な石垣とか、中学生の想像力のままだったから、ちょいびっくりした。そりゃそうだ。ローマ帝国が撤退した直後なんだから、ええっと、何年ぐらいなんだ?
そんな感じに、脳内で思い描いていた画像との違いに戸惑ってしまった。
が、それとは別に、イゾルデの結婚式の川を上ってくる時の灯を多数灯した絵は、かなり幻想的で綺麗。
物語自体は、様々な物語の雛型になったモノなんだから、まあ、コテコテだな。
個人的には、マーク王がカッコエエかも。