『夜のピクニック』

恩田陸原作第二回本屋大賞受賞作『夜のピクニック』(ISBN:4101234175)の映画化。一応原作は昨日帰ってから読んだ。相変わらずギリギリだな。
で、映画。
原作の直球ど真ん中な展開が、微妙にお遊び要素を入れてしまったが為に、少しズレてしまったのではないだろうかな。それが原作にある「物語の吸引力」を弱めてしまった様だ。少々ダレ気味だし。
それでも夜から明け方、朝にかけての展開は原作同様、スゴくなんとも言えない感情が込み上げてくる。で、ラストの「ありがとう」。なんと表現したら良いのかな?少し目頭が熱くなってしまったが、感動したとか、そういう感じとは少し違うかな。
原作アリにしては、原作を読んでいても余り拒否反応は出て来ないので、ナカナカ良い方じゃ無いのかな。でも、もう少しストイックに作ってくれたら良かったのかな。どうなのかな。
後は少々気になった点。

  • 貫地谷しほりはコメディ寄りの演技が似合うな、ホントに。
  • 音楽がスゴく邪魔。
  • 主役の多部未華子の細かな表情が良い。
  • しっかり者の美和子と千秋を演じた、西原亜季の透明感と松田まどかの梨香の世話を焼く雰囲気も印象的。