『時をかける少女』

筒井康隆原作『時をかける少女*1の何度目の映像化だろう。が、やはり原田知世の『時かけ*2が一般的には有名なのだろう。内田有紀版、なっちのドラマ版、時代を溯ると、NHK少年ドラマの『タイム・トラベラー』とか、時代によって様々なバージョンがあり、それぞれに好きな人がいるだろう。
で、ブロガー試写会で余りに絶賛しているとかで、違う話題にも上ったりしたが、それはそれで。
で、本編。
ジブリ的な背景の色遣いの上を貞本キャラが動いてる。その辺りにちょっと違和感を感じたが、すぐ慣れた。
原作とは違うと言うか、基本的にオリジナル。芳山和子は出てくるが、伯母さん役。タイムリープは回数制限付き。キーはラベンダーじゃなくて、ジャンプ?別物だね。主人公紺野真琴の性格もあるのだろうが、展開早い。が、超展開にならず、テンポ良くサクサク進む。悩まない。しかし、タイムリープして芳山和子に相談する度に意見が違うのは、パラレルワールドを意識しているのかな?
原作との繋がりは、芳山和子の部屋にあるラベンダーの造花。化学準備室。その二つぐらいなのかな。知らなくても構わないけど、知っていればそういう見方も出来る程度しか関係ない。
全く違う作品でありながら、これは『時をかける少女』という事が確実に言える。原田知世版と比べても遜色ない出来だ。つか、21世紀『時かけ』の一つの解答だろう。
とりあえず観ておいて損はないと思う。良質のジュブナイルである事は間違いないし。