『V フォー・ヴェンデッタ』*7

ウォシャウスキー兄弟が脚本を書いたと言う点に惹かれて、とりあえず観た。原作は未読だが、1980年代に書かれた第三次大戦後の2020年の独裁政治下のイギリスを舞台にしている。80年代と言う事は、原作では、鉄の女サッチャーのイメージがあるのかも知れない。邦訳出てる*1様なので、気が向いたら読んでみようかな。
で、映画。政治色以上に思想色が強い『オペラ座の怪人』?謎の多いというか最後まで仮面を外さない"V"。ロンドン中に仮面をばら蒔き誰もが"V"になるというのは、この映画を良く象徴していると思う。パンフをみたら、"V"は、エージェント・スミスヒューゴ・ウィービング。なるほど。そういう意味は無いにしても、そういう意味にもとれてしまう配役だな。
爆破のシーンに『1812年』を使ったり、いろんな意味を各所に紛れ込ませているみたいなので、数回頭の中で反芻する必要があるのかも知れない。
あ、そうそう、ナタリー・ポートマンのロリータファッションはかなりアンバランス。それ故に『レオン』の時のマチルダではないという事を明確に意識させる。また、坊主頭のインパクトも強い。
ラストに、死者まで登場させて、おめでとう的な雰囲気が漂う点がちょいマイナス。