『エミリー・ローズ』*2

ホラーと法廷劇の二つの面を持つ実話を元にした映画。これはすごい。観終わってしばらく身体の震えが止まらなかった。ホラーの恐怖感も半端じゃないし、法廷劇の緊張感も最高。ラストシーンの感動も素晴らしい。
先ず、ホラーの部分。
CGや特殊効果等より、エミリー・ローズ役のジェニファー・カーペンターの表情に絶叫が本当に怖い。血が流れる訳でもないし、直接的な悪魔の描写がある訳では無いのだが、半端無く怖い。また、弁護士を襲う午前三時の恐怖は、今晩、もし、その時間に目が醒めたらどうしようかと不安になる程だ。
もう一つの柱の法廷劇。
終始押され気味の弁護側だが、揺るぎない神父の態度を始め様々な人々の恐怖や信念、それらが全て重なりラストへと繋がる。
ホラーだからと言って観ないのは、ちょっと勿体ないかも知れないけど、観る人によっては、本当に怖くてシャレにならんから、万人に薦められないのが惜しい。
でも、この怖さは、人によっては全く怖いと思わないと言うのもあるだろう。それは、その人の持つ今までの宗教体験や恐怖体験、想像力等様々な要因が重なった上での恐怖感になるのではないかとも思う。
しかし、観終わって、数時間経ったが、未だ指先が冷たい。