荻野目悠樹「デス・タイガー・ライジング 2 追憶の戦場」ISBN:4150307385

スペオペなんだか良く分からないお話になってきて何が言いたいんだかよくわからん。結局はヒロインとその元婚約者の物語にするにはよけいな物が多すぎるような…。
で、それ以上に気になるのがツッコミ所満載の設定だが、今回はもっとゲンナリする表現を発見。

  • p143 にて質量射出装置の振仮名として「マス・ドライバー」という記述あり。
  • p147 にて「運動エネルギー兵器」という記述あり。

以後、「マス・ドライバー」と「運動エネルギー兵器」という記述が平行してあらわれる。まあ、間違っちゃいないけど、兵器で運動エネルギーを伴わないのはBC兵器ぐらいで、核ですら、メインは爆風で対象物をなぎ倒し、小火器も運動エネルギーで対象物を破壊するんだから、「運動エネルギー兵器」というのは、ちょっとアバウト過ぎる気がするんだけど…。まあ、どれも質量を打ち出しているから、マス・ドライバーという訳では無いんだけど。
個人的には、冲方丁小川一水といった良作が続いたハヤカワJAの中で、ちょっと劣るかな。