教えて貰った寿司屋
先日、定位置で呑んでいる時の会話で、私がネタがダラッとデカい所謂"女郎寿司"が好きだと言ったら、
- 寿司というのはシャリとネタのバランスだから、それが旨いと言うのは粋じゃない。
- つか、"女郎寿司"と言う言葉を知っているんなら、なんで知らないんだ?
- 確かに酒飲みは女郎寿司が好きだけど、君はキチンとしたモノの味を知っておくべきだ。
と言う事で、教えて貰った店に行った。色んな意味で敷居高いかも知れないが、と言われて意味が扉を開けた瞬間に分かった。年齢層が高いのも分かるが、一番奥の席に座ってる方の袖から覗く地肌がちょいカラフル。手前の席に座ってるオジサマはなんだかまとっている空気が違うぞ。アチャー超場違いと思ったが仕方がない。とりあえず食うかと思い、お任せで一人前。
イロイロ食った。えーっと旨い。ネタとシャリのバランスと言う意味が良く分かりました。特に握った後で"ポン"と叩いて縮んでゆく赤貝のシャリが絶妙でした。築地近くに10年も勤めていながら、酒飲みで女郎寿司が好きと言う事でイロイロ旨いモノを逃しているんじゃないかと後悔したり。
ゆっくり呑んでいたら、ちょくちょく出してくれたモノが旨いのも結構良かった。
- 山葵を笹掻きにしてから千切りにして、貝紐入れて細巻き。
- タコの頭を湯がいてから、ほんの少し酢で〆てから1.5mmぐらいにスライスして、山椒と炒りゴマを振って、揉む。
- 〆鯖。池尻大橋の某所に比べると劣るが、これはこれで。
- まあ、あそこと比べるのは酷と言うモノだが。
アガリ間際にどうしても煙草が吸いたくなり、一言かけてから缶ピースを出したら、両端のお客さんから声が掛かった。やはり缶ピースの魔力はここでも有効か。そこから、調子乗って、予定より2杯多く呑んでしまった。
月一とは言わないが、三か月に二回程度は行きたい店が出来てしまった。