知らないと半分しか楽しめないモノもあると思うよ。

例えば、強烈な例で言うと『あそびにいくヨ!*1。エリスの姿はもろ『裏山の宇宙船』のリューと被る。ま、復刊したら放電映像のイラストになって区別がつかなかったが。
で、ネタは前提条件に、

を最低限知らないとお話にならん。つか、そうじゃなくても

「今、スタートレックをやっている時間なんだ」
白人男は苦々しげに答えた。
「基地の中の人間は、アレを見ている最中はどんなに優秀なものでも能力が三割以下になってしまうものなんだ……情けない」

とかさ。二巻以降も至る所にネタが詰め込んである。分からなくても少しは楽しめるけど、3割ぐらいかな?(私の体感)
そうじゃなくても小林めぐみの『食卓にビールを』なんかは、古いSFネタを知っているかどうかでかなり評価は割れるだろうし。
ただね、そうやって下敷きになっている作品を読んだからといって、多くの作品が楽しく読める訳ではない。逆に「あ、これは露骨にパクリじゃないの?」とか「この展開何処かで読んだよな」的な事は多い。ま、最近創刊したレーベル新人賞みたいにそのレベル以下ではお話にならんけど。

*1:あそびにいくヨ! (MF文庫J)