ライトノベルを勧める時に注意したい事(私家版)

先日のエントリ*1の補足というか解説というかリアクション等々を書こうと思ったのだが、妙に脱線するな……。

0.対象を考える。

先日の場合は、本を読む事に抵抗は無いが、ライトノベルを読んだ事があまりない人を対象にしてみた。読んでいないから、あまり癖も無い感じ。
つか、やはり特定の対象が無いと勧めるのは難しい。

1.過去の作品を多く勧める訳。

最近の作品と違い、ライトノベル的なキャラの属性が無い、若しくは弱く、それが無くても物語が成立する点が最も大きな点。
よくSFの文法、ミステリの文法と呼ばれる様な"お約束"の一つに、ライトノベルの場合、"キャラクターの属性"というモノがあると思う。特に最近の作品には強く出ている*2。で、それらがライトノベルの"壁"になっているのも事実。
それらが無くても物語として読めるモノで、他の物語を読む時に参考になる"雛型"になりうるのではないかと思うモノをあげた。
まあ、設定自体も丁寧なモノが多いのも確か。
後、完結している事。これ重要。

2.ミステリ系から西尾

実はこれは無いのではないかと思う。西尾の作品にミステリ要素って、あったかな。無い。キャラと冗長な言い回しは、慣れてない人には"壁"になる可能性は否定できない。
まだ、ホラー系の別の何かを勧める。
同様にミステリからセカイ系にシフトもあまり考えにくい。逆にセカイ系からなら、『ブギー』を筆頭に多くの作品があるのだが。

3.異能バトル系

最近の売れ線を勧めないのは、上記の理由以上に慣れてない人には読みにくいモノが多過ぎる*3。確かにJOJOハガレン等々のバトル系コミックが好きなら、それぞれに対応して勧めるモノもあるだろう*4。が、それはその人の背景を知った上の事になるだろう(0に戻る)。
また、MMORPG的な世界観を持ったモノ*5も最近多いが、私に素地が無い為か、ほぼ全却下になってしまうが、もしかしたら良いモノがあるのかも知れない。

4.で私は何を書こうとしたんだ?

キャラ萌えも良いけど、それだけで何冊もシリーズを重ねるのは、ついて行くのも厳しいな、と。
よく考えると、売れてるけど私が切ったシリーズには、『禁書目録』や日日日作品全般等々、上記に当てはまるな。ただ単に私が嫌いな理由を書いただけなのかね。

*1:私が、今、ライトノベルを人に勧めるのなら、どんな感じになるのだろう。 - gobbledygook

*2:そういうのが売りになっているのも事実だ。cf.『禁書目録』『シャナ』『かのこん』等々"属性"が無いと物語が成立しないモノも多々ある。

*3:それすらも売りにしているモノも多い。cf.『され竜』成田作品全般等々。それはそれでまた別次元。つか、読みやすかったら、それはそれで全く違う作品になってしまうのではないかと思う。

*4:うえお久光はその最たるモノだな。

*5:薔薇のマリア』とか。