誰も知らない

前から観るかどうか迷っていたのだが、しまけんさんの感想を見て、とりあえず観る事にした。
面白いとか悲しいとかそういう簡単なモノではない。
親に捨てられた四人兄弟の悲惨な境遇を描いたモノだが、母親に棄てられた事を自覚しながら、それを隠し、その言いつけを守ろうとする長男、明。棄てられる前日に塗られたマニュキュアが段々剥げていく時間の流れや、押入に閉じこもる長女、京子。時間の経過に従って表情が堅く声が無くなっていく次男、茂。アポロチョコが全てを物語る次女、ゆき。そして兄弟にとってストレンジャーで、不登校の少女、紗希。
書き出したが、なんと言えばいいのだろうか、適切な言葉が見あたらない。四人+1で出掛けた時の楽しそうな顔や何気ない表情が非常に印象的で、過酷な境遇でありながら悲しい顔や陰鬱な表情のイメージがあまり無かった。でも、やるせないというか、なんというか。言葉がないというより感情そのものがよくわからないといった所かめも知れない。
とにかく表情が脳裏に残る。
一応、モチーフは「西巣鴨子供四人置き去り事件」と言うものらしい。
弱いモノがより弱いモノを守ると言う単純なモノでは無いし、うーんよくわからん。