青色発光ダイオード研究者の特許報酬訴訟について

夜なんで酔ってます。その辺を考慮に入れてください。
各新聞社のサイトやTVのニュース等を一通り流してみたが、多くは研究者の権利云々と言った決まり文句で始まる訳で、なんかいい事ばかりの様な事が多いですが、いまいち納得いかん部分がある。私は某企業で不良研究員やっているわけだが、確かに会社は自分のやった事で儲けてるよな〜私はその分貰ってない様な気がするな〜とか思えば、今回の訴訟は注目していたわけだが、評価された事は一研究者として嬉しいんだが、今回はその評価が過大と私は思う。
確かに企業はその特許で莫大な利益を得たかもしれないが、この様に金になる研究ばかりでは無い。つか、8割は金にならない基礎研究だと思う。個人的な感触では95%は基礎研究だと思うのだが、それらの金は極一部の金になる研究が支えている訳だ。それは、公的機関の研究所ではなく、企業に属する研究者なら当たり前の事だと私は思っているのだが、いまいち今回の裁判では一つ一つの研究が独立しているかの様な受け止め方をせざるを得ない。これはかなり違和感を覚える。
まあ、「俺の研究だ、特許だ」という考え方もあるが、単独で存在する技術などあるわけない。金にならない多くの基礎研究や実験技術に支えられて成立する訳で、儲けた金すべてがその特許、研究に直接関わった方だけではなく、それを支えた基礎の部分を考慮に入れなかった裁判所の判断には疑問を抱かざるを得ない。特に原告の請求を上回る価値を認めた点に於いて、バランス感覚を疑問視する。
とはいえ、もう少し研究者全体の地位向上は考えないといけない事だと思いますがね。私の様に昇進話を蹴って、現場に居たいとか、人の仕事の調整に時間をとられたくないとか、わがまま言っている変人はちょっと意味合いが違う気もしますが。