小川一水「第六大陸 2」ISBN:4150307350

期待の第二巻。モノを作ったり、それに対する様々な障害と対処。ある意味Project X的な側面もあるけど、まあ、面白いから許す。つか、宇宙開発モノで法廷闘争とか裏取引とか、そういった「おこりうる現実」を描くというのは面白かった。
が、最後の「太陽の簒奪者」はかなり萎えた。それを必要とする根拠は何処?スキンタイトっぽい宇宙服といい野尻の影響なのかな…。始めが笹本っぽい現実路線に、一水の現場主義が組合わさって面白かったんだが、何故、野尻?そこだけが大きな疑問を残す。