南三陸ツアー。

先週末、宇都宮時代にシェアハウスしていた友人たちと皆不惑になりましたな的なツアー&津波の爪あと見ておこうという旅をしてきた。
仙台で待ち合わせて、海岸沿いに石巻→南三陸というツアー。
いきなり広がる津波で塩を被った耕作放棄地。生憎の雨だがそれ故に水はけの悪さが際立つ。地盤沈下か。
石巻辺りの瓦礫の山。未分別のモノと分別済みのモノとすさまじい量の山が。土曜日ということで、復興特需の影響か11トンのダンプが行き交う。ちなみに南相馬に応援に行ってる友人の車で回ったので、放射線もあるわけないと思いつつ、確認のために見てたけど、全然低い。問題外。
石巻の大きな缶詰。中央分離帯にごろんと転がっているのは、かなり異様な風景。この辺りも地盤沈下が酷く、道路が波打ってた。で、全壊の建物ばかりではなく半壊の建物がそれなりにあるから、二階で人の気配がしたり。インフラの整備行き届いているの?とか気になった。
石ノ森漫画館。中州にある建物でかなり手酷くやられた模様。地盤沈下液状化か?川の水面が異様に近い。先日の台風で遠景からの映像があったが、かなり水を被っている感じだったので、こりゃーキツイな的な。
塞いでいるコンパネにこんな落書きが。隣には藤岡弘。のサインもあったりと。
中州から川の向こうを見ると、船が打ち上げられたまま。で、この船の近くまで行ってみると、歯医者やラーメン店が普通に営業してたりと。半壊を直している住宅は基礎が浮いてない住宅ばかり。ほとんど壊れて無くても基礎が浮いてしまっている住宅は人の気配は無かった。

で、ホテル着。部屋からは復活しつつある牡蠣の養殖の風景も。
カモメがうるさいほどいる。朝に露天風呂に入ってたら上の部屋からカモメにカッパえびせんあげてる人がいて、ちょっと参った。で、写真に撮り忘れたが、たこわさびのせんべいをお土産に買ったのだがそれが好評だった。オススメ。

で、翌日。南三陸です。ビックリするぐらい根こそぎという言葉が。
病院に打ち上げられた船もそのまま。
基礎しか残ってない。
塩を被った根元の木が変色しているのか。ここまで津波が届いたという証拠か。
崖の上に車が。
トンネルの跡。周囲の木から察するに中にも水が入っていったのだろう。
で、恐ろしいほどの地盤沈下。ここから瓦礫がなくなったとして、この場で復興というのは時間がかかりそうだ。だから安全とかいう以前に高地移転という選択肢をとらざるを得ないけど、そんな土地は無い。

三人とも建築や土木にそれなりの造詣をもっているから、車中でも色々議論や感想を言い合いながらの旅行でした。ほかの職種は知らないけど、土木建築系の仕事で飯を食っているなら、これは一度自分の目で見ておく代物じゃないかと。